歯科口腔外科

地域の口腔外科診療を支える専門診療科です!

歯科口腔外科リニューアル

News:診療室の改修と増築を行ないました。2026.07.21より新しい診察室で診療中!!

診療科部長のメッセージ

2026年4月から、質の高い口腔外科医療を提供するために診療体制を変更しました。それに伴い、診療室の改修と増築を行ない、新しい診察室での診療を開始します。具体的には、診療用ユニットを3台から5台に増やし、歯科小手術や静脈内鎮静麻酔併用下での歯科治療に対応するための設備を整えました。バリアフリーはもちろん、面談室やパーテーションも設置し、患者さんのプライベートにも配慮した診察室に生まれ変わりました。診療体制に関しては、より多くの口腔外科手術に対応できるように手術枠を拡大しました。さらに入院患者さんのベッドサイドでの口腔ケアも提供することにより、口腔衛生状態の改善を通じて栄養状態や摂食嚥下機能の向上に努めます。今後とも地域の皆さまに安心して受診いただけるように医療スタッフ一同、努めてまいります。

歯科口腔外科部長中川
中川貴之

診療科の特色

当科では、地域の医療機関では対応が困難な口腔外科疾患の診断・治療を幅広く行っています。対象となるのは、難抜歯、歯性感染症、顎関節症、口腔粘膜疾患、顎骨骨折などの外傷、顎変形症、嚢胞、口腔腫瘍など、顎口腔領域に生じるさまざまな疾患です。

地域の歯科医療機関や院内各診療科と密接に連携し、基礎疾患を有する患者さんや一般歯科での対応が困難な患者さんに対する口腔外科治療にも対応しています。抗血栓療法中の患者さんに対する観血的処置や重症感染症の治療なども、安全性に配慮しながら必要に応じて入院管理のもとで実施しています。

また、全身麻酔下での手術にも対応しており、顎骨骨折や顎変形症、口腔腫瘍などに対する外科治療を積極的に行っています。特に全身麻酔手術や静脈内鎮静麻酔手術では、常勤の歯科麻酔専門医による管理によって、安全に手術が実施できる環境を整えています。さらに歯や骨の移植術、歯科インプラント、骨造成術などを通じて、失われた顎口腔機能の機能的・審美的な回復にも取り組んでいます。

当科では、患者さんへの十分な説明とご理解・ご同意に基づくインフォームド・コンセントを重視し、安心して治療を受けていただける診療を心がけています。

主な診療内容

当科では、口腔・顎・顔面領域に生じるさまざまな疾患の診断・治療を行っています。地域の歯科医院や医療機関と連携し、一般歯科では対応が困難な症例にも専門的に対応しています。

・抜歯(親知らず・埋伏歯・過剰歯など)

埋伏智歯(親知らず)や過剰歯、難抜歯のほか、全身疾患を有する患者さんの抜歯にも対応しています。必要に応じてCT撮影による術前評価を行い、静脈内鎮静法や全身麻酔下で安全な治療を実施します。

・嚢胞性疾患・顎骨良性腫瘍

顎口腔領域の嚢胞性疾患や顎骨良性腫瘍に対し、画像検査や生検などによる確実な診断を行い、病態に応じた治療を実施します。

・顎変形症

顎変形症とは、上顎や下顎の大きさ・形態・位置の異常により、咬み合わせや顔貌に不調和を生じる疾患です。症例によっては、矯正歯科治療のみでは十分な改善が難しく、顎矯正手術を併用した外科的矯正治療が必要となります。
当科では、矯正歯科専門医と密接に連携し、一人ひとりの患者さんに適した治療を提供しています。具体的には広島大学口腔外科学と協同で、3Dシミュレーションに基づいた精度の高い手術計画を立案し、CAD/CAMデバイスを活用した安全で予知性の高い顎矯正手術を行っています。

・口腔悪性腫瘍

口腔がんなどの悪性疾患については早期発見・早期治療に努め、当科のみならず必要に応じて大学病院などの専門医療機関と連携して診療を行います。

・炎症性疾患

歯性感染症や蜂窩織炎などの急性炎症に対応しています。重症例では入院のうえ、点滴治療や外科的処置を行います。

・口腔顎顔面外傷

歯の脱臼・破折、口腔粘膜裂傷、顎骨骨折などの治療を行っています。多発顔面骨折などは関係診療科と連携し、口腔機能の回復を目指します。

・口腔粘膜疾患

口内炎、扁平苔癬、白板症などの口腔粘膜疾患に対応しています。必要に応じて生検を行い、前がん病変や口腔がんとの鑑別診断を行います。

・その他

顎関節症、口腔乾燥症、インプラント治療、入院患者さまを対象にした口腔機能管理などにも対応しています。

初診・処置

初診日は、膿瘍形成や蜂窩織炎などの急性炎症、顎顔面外傷など緊急性の高い症例を除き、原則として手術や抜歯などの処置は行っておりません。

また、急性炎症を伴う歯の抜歯は原則として行わず、抗菌薬や消炎鎮痛薬による炎症のコントロールを優先します。症状が改善した後、安全な時期を選択して抜歯などの外科処置を実施します。

ご予約について

■ご来院して予約される方

予約については外来管理棟3階歯科口腔外科で受け付けております。▶院内の案内図

■お電話でご予約される方

☎ 0848-64-8111(代)

外来のご案内

■ 午前

  月 火 水 木 金 土
1診 中川 ― 中川

中川

第1・第3木曜日

中川 ―
2診 庭田 ― 庭田

庭田

第1・第3木曜日

庭田

第1・3週

交代診療

3診 四道 ― 四道

四道

第1・第3木曜日

四道

■ 午後

  月 火 水 木 金 土
1診 中川 ― 中川

中川

第1・第3木曜日

中川 ―
2診 庭田

―

庭田

庭田

第1・第3木曜日

庭田 ―
3診 四道

―

四道

四道

第1・第3木曜日

四道 ―

医師の紹介

歯科口腔外科部長 / 中川 貴之(なかがわ たかゆき)

中川 貴之

専門領域

  • 口腔外科一般
  • 顎変形症
  • 口腔腫瘍
  • 顎顔面外傷

資格・認定

  • 公益社団法人 日本口腔外科学会 専門医・指導医
  • 一般社団法人 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
  • 歯科臨床研修指導歯科医

所属学会

  • 日本口腔科学会
  • 日本顎変形症学会
  • 日本頭頸部癌学会
  • 日本顎顔面外傷学会
  • 日本癌学会
  • 広島大学歯学会

歯科口腔外科副部長 / 庭田千恵子(にわた ちえこ)

庭田千恵子

専門領域

  • 口腔外科全般
  • 顎変形症
  • 口腔腫瘍
  • 顎顔面外傷

資格・認定

  • 日本口腔外科学会 口腔外科認定医

歯科医師 / 四道 瑠美(しどう るみ)

四道 瑠美

専門領域

  • 歯科麻酔全般

資格・認定

  • 一般社団法人 日本歯科麻酔学会 認定医・専門医

Q&A集

歯科口腔外科の受診、親知らずの抜歯、手術や麻酔などについて、患者さんからよく寄せられるご質問をご案内します。

受診について

歯科口腔外科では、どのような病気を診てもらえますか?
親知らず(埋伏智歯)、難抜歯、歯性感染症、顎関節症、口腔粘膜疾患、顎骨骨折などの外傷、顎変形症、嚢胞、口腔腫瘍など、口腔・顎・顔面領域に生じるさまざまな疾患に対応しています。
一般歯科との違いは何ですか?
当科では、一般の歯科医院では対応が困難な口腔外科疾患や、全身疾患を有する患者さんに対する専門的な歯科治療を行っています。虫歯や歯周病、入れ歯などの一般歯科治療については、原則としてかかりつけ歯科医院での受診をお願いしています。
紹介状は必要ですか?
当科を受診される際は、できるだけかかりつけの歯科医院や医療機関からの紹介状をお持ちください。紹介状には、これまでの治療内容や症状、使用している薬などの情報が記載されており、安全で円滑な診療につながります。
初診当日に抜歯や手術を受けられますか?
膿瘍形成や蜂窩織炎、顎顔面外傷など緊急性の高い場合を除き、初診当日に抜歯や手術などの外科的処置は原則として行っていません。初診時には診察や必要な検査を行い、治療方針をご説明したうえで、後日の処置日を決定します。
緊急の場合は診てもらえますか?
膿瘍形成や蜂窩織炎などの急性炎症、顎顔面外傷など、緊急性が高いと判断される場合には、症状や診療状況に応じて対応します。受診前に電話でお問い合わせください。

親知らず・抜歯について

親知らずの抜歯は行っていますか?
はい。横向きや斜めに埋まっている親知らず、骨の中に深く埋まっている親知らず、過剰歯など、一般の歯科医院では対応が困難な抜歯にも対応しています。
親知らずは必ず抜かなければなりませんか?
すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。痛みや腫れを繰り返す場合、手前の歯に悪影響を与えている場合、嚢胞などの病変が認められる場合には、抜歯をおすすめすることがあります。診察と画像検査の結果をもとに判断します。
抜歯前にCTを撮影しますか?
親知らずと神経・血管との位置関係や、歯根の形態を詳しく確認する必要がある場合には、CTによる三次元的な術前評価を行います。すべての患者さんにCT撮影が必要なわけではありません。
全身麻酔で親知らずを抜くことはできますか?
抜歯の難易度、本数、患者さんの全身状態や治療に対する不安などを考慮し、必要に応じて静脈内鎮静法や全身麻酔下で抜歯を行います。適応については診察後に判断します。
抗血栓薬を服用していますが、抜歯できますか?
当科では、抗血栓療法中の患者さんに対する抜歯などの外科処置にも対応しています。お薬を自己判断で中止せず、必ずお薬手帳や服用中の薬が分かる資料をお持ちください。必要に応じて処方医と連携し、入院管理を含めた安全な治療方法を検討します。
歯や歯ぐきに炎症がある場合でも抜歯できますか?
急性炎症を伴う歯の抜歯は原則として行わず、まず抗菌薬や消炎鎮痛薬による炎症のコントロールを優先します。症状が改善した後、安全な時期を選んで抜歯などの外科処置を行います。

病気・症状について

顎関節症は診てもらえますか?
はい。口を開けると顎が痛む、口が開きにくい、顎の関節から音がするなどの症状について、診察や必要な検査を行い、病状に応じた治療方針をご提案します。
治りにくい口内炎も診てもらえますか?
はい。口内炎、扁平苔癬、白板症などの口腔粘膜疾患に対応しています。長期間治らない場合や、硬いしこり、出血などがある場合には、必要に応じて生検を行い、前がん病変や口腔がんとの鑑別診断を行います。
口腔がんの診察は受けられますか?
はい。口腔がんなどの悪性腫瘍について、早期発見・早期治療に努めています。病状に応じて検査や診断を行い、必要な場合には大学病院などの高度専門医療機関と連携して診療を進めます。
顎の骨にできた嚢胞や腫瘍も治療できますか?
顎口腔領域に生じた嚢胞性疾患や顎骨良性腫瘍に対し、画像検査や生検などによる診断を行い、病変の種類や大きさに応じた治療を実施します。
顔や歯ぐきが大きく腫れています。受診できますか?
歯性感染症や蜂窩織炎などの可能性があります。重症の場合には、入院のうえで点滴治療や切開・排膿などの外科的処置を行うことがあります。発熱、飲み込みにくさ、息苦しさなどを伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。
歯や顎、口のけがにも対応していますか?
歯の脱臼・破折、口腔粘膜の裂傷、顎骨骨折などの治療を行っています。多発顔面骨折などの場合には、院内の関係診療科と連携し、口腔機能の回復を目指して治療します。

手術・麻酔・入院について

全身麻酔による手術は行っていますか?
はい。顎骨骨折、顎変形症、口腔腫瘍などに対する全身麻酔下での外科手術を行っています。病状や手術内容に応じて、適切な麻酔方法と治療計画をご提案します。
静脈内鎮静法とはどのような方法ですか?
点滴から鎮静薬を投与し、緊張や不安を和らげた状態で処置を受けていただく方法です。全身麻酔とは異なり、通常はご自身で呼吸できる状態を保ちながら行います。適応については、処置内容や全身状態を確認したうえで判断します。
麻酔の安全管理はどのように行っていますか?
全身麻酔手術や静脈内鎮静法による手術では、常勤の歯科麻酔専門医が全身状態を管理します。患者さんの基礎疾患や服用薬などを事前に確認し、安全性に十分配慮した体制で治療を行っています。
入院が必要になることはありますか?
全身麻酔手術、重症感染症、顎顔面外傷、全身管理が必要な外科処置などでは、入院治療となることがあります。入院の必要性や期間については、病状や治療内容に応じてご説明します。

インプラント・その他

インプラント治療は行っていますか?
はい。歯科インプラント治療に加え、顎の骨量が不足している場合には、病状に応じて骨造成術や歯・骨の移植術なども行っています。適応や治療方法については、診察と検査の結果をもとにご説明します。
周術期口腔機能管理とは何ですか?
全身麻酔手術やがん治療などを受ける患者さんに対し、治療の前後にお口の状態を確認し、専門的な口腔ケアを行う取り組みです。口腔内を清潔に保つことで、術後の肺炎や感染などの合併症を予防し、治療後の回復を支援します。

受診される方へ

症状や治療内容によって対応が異なります。詳しくは受診時に担当医へご相談ください。服用中のお薬がある方は、お薬手帳または薬の内容が分かる資料をお持ちください。