循環器内科

専門領域

• 高血圧、睡眠ならびに関連する生活習慣病

---

睡眠は高血圧症、糖尿病、脳卒中や心筋梗塞など多くの病気の発症・進行に影響します。
特に睡眠時無呼吸症候群（SAS）と生活習慣病の関連が有名ですが、その関係は一般に言われているほど単純ではありません。例えば若年者のSASは高血圧の原因となり得ますが、高齢者のSASの多くは併存症です。また、持続式陽圧呼吸療法（CPAP）の目的は心筋梗塞や脳卒中予防と紹介されますが、信頼性の高い大規模研究（SAVE study）では、CPAPの心血管疾患予防効果を証明できませんでした。これはSAS症例の多様性ならびに生活習慣病との関係が個々の患者さん毎に違いがあるためです。そのため、睡眠ポリグラフ検査（PSG）を実施した上で、CPAP治療が本当に必要な症例を慎重に吟味し、適切な指導・治療を実施する必要があります。
日中の強い眠気を生じる病気はSASに限りません。眠気の客観的な評価手段である睡眠潜時反復測定法（Multiple sleep latency test：MSLT）を実施し、その眠気が病的なものか否かを診断する必要があります。朝から午後まで丸一日かかりますが、安全な検査です。

---

資格・認定

• 日本内科学会総合内科専門医
  
• 日本睡眠学会専門医
  
• Fellow of European Society of Cardiology（FESC）